異文化ガイド

異文化について、英語、フランス語について書いています。フランス、ベルギーで15年以上暮らし、出会った人、見聞きしたこと、考えたこと。

フランス、ベルギーで15年以上暮らし、出会った人、見聞きしたこと、考えたこと。フランスの日常、文化の違いやコミュニケーション能力について書いています。

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リスニング力アップのためには、とにかく毎日聞くこと、そしてリピートやディクテーション、オーバーラッピング、シャドーイングが有効ですね。


難しく感じたら、最初は音声をゆっくりめに設定するのもいいでしょう。

もちろん最終的にはナチュラルスピードに慣れる必要があります。

しかし初めのうちは、音声を正しく認識するために、遅めで聞いてみるのも効果があります。

ゆっくり目でできるようになってからスピードを上げた方が進歩が速い場合も多いです。


長い文章のシャドーイングを完璧にするのは、とても難しいことです。

まずは普通に最後まで聞いて、文字を見ながらリピートしてみましょう。

ネイティブは前置詞や冠詞などをとても軽く発音します。それもそっくり真似して自分に聞こえたとおりに言ってみましょう

あるはずの子音が聞こえないこともあります。その時は、自分でもその子音を飛ばして発音してみてください。


その後でシャドーイングに挑戦です。

(シャドーイングとは、お手本を聞きながら、お手本から一歩遅れて、音声に重ねるように真似していく練習法です。お手本をかき消してしまうような大きな声を出す必要はありません。)


まずは意味は追えなくても、音だけついていけるようにしましょう。

最初は音声「ゆっくり」でも全部は追えないかもしれませんが、大丈夫です。

何が何だかわからないけどついていく、を続けているうちに、分かりながらついていけるようになります。️


音のシャドーイングから意味のシャドーイングに変わっていくということですね。

ただ、いちいち訳していたら間に合いません。英語のまま理解するための練習のひとつがシャドーイングですから。


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10年以上前に行ったモロッコへの家族旅行の続きです。


山登りで崖をよじ登ってる途中でした。


無理。

私にはこれ以上登れない。

飛び降りることならできそうだけど。

やっぱり別のルートをお願いしてみようか?


上を見ると、幼い息子がガイドさんの肩の上から私を見下ろしています。

子どもを肩に載せてまた降りてなんて言えるはずはない。


ど、どうしたらいい?


とその時、ガイドさんが言いました。

「その突起につかまって。」


え、そんなもんあった?


「あなたの右手の少し上です。」


ほんとだ。


「次は、左足をそのくぼみにかけて。」


はい。


何もとっかかりがない壁と見えた岩壁にも、言われてみるといろんな凹凸がある。


ガイドさんが一歩一歩、一手一手私を導いてくれたので、その通りにしたらほとんど腕の筋肉を使わずに上まで登れました。


この人はこの山の石のひとつひとつ、くぼみのひとつひとつを熟知しているんだろうな、と実感しました。

幼いときからこの山で遊んでいたのかもしれない。


その後は、言われていた通り、楽な道でした。

裏道なのか、他の観光客に会うこともなく、緑の木陰やせせらぎを通って気持ちよく降りていきました。

登りの乾いた埃っぽい道とはまったく違った趣で、こちらを選んでよかった。


途中、小さな売店がありました。

木陰の岩のくぼみのようなところで商品を並べ、流れる清水を利用して飲み物を冷やしているのです。


「ベルベル人の冷蔵庫ですよ。」とガイドさんが言いました。

そしてガイドさんはそのまま通り過ぎようとしたのですが、私は息子によく見せたくて、ちょっと立ち止まって「見てごらん」と言いました。


するとすかさず、ガイドさんは自分のポケットからお金を出してお菓子をひとつ買うのです。


お店をじろじろ見ただけで通り過ぎたら、マナー違反ですね。

財布にもっとお金を持っていればよかったと後悔しました。

夫がそこでお金を使うはずはないのですから。


しかもガイドさんは買ったお菓子を息子にくれるのです。

私は恥じ入りました。


下につくと、私たちは心からお礼を言って、夫も最初値切ったより高めの謝礼をお支払いしました。

(夫は最初に紹介されたガイドさんの料金に納得しなかったため、もっと安い料金でこの若いガイドさんを頼んだという経緯を前に書きました)

結局、自分から最初のガイドさんの言い値をお支払いしたのです。


それだけのことはあったと、納得したのですね。


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(今は旅行どころではありませんが、モロッコへの家族旅行の思い出です)


山登りのガイドさんはベルベル人。

ナイキの靴と靴下を履いていました。

いわゆる登山靴が必要な山ではなく、山頂に着くまでは子連れでも余裕でした。


山頂には滝があり、売店で飲み物などを売っていました。

すると、ガイドさんはいつの間にか姿を消していました・・

周りを見回すと、お客さんに飲み物を振る舞ってもらっているガイドさんもいたので、気を使って姿を消したらしいです・・


山頂まで運び上げなければならないから、飲み物もきっと高めだったと思います。


夫は自分たち用にもそのようなところで買い物をするタイプではなく、私たちは持ってきた水筒で水を飲みました。


しばらくすると、どこからともなくガイドさんが戻ってきて、帰りはどの道にしますか、と聞きます。

来た道をまた戻るか、もうひとつの道を取るか。


説明を聞くと、もうひとつの道は、向こうに見える切り立った崖を越えなければならない、でもそれを超えたら後はとても楽、ということでした。


お金がかからないとき、夫は選択を私に任せます。


せっかくだからもうひとつの道を行ってみようか。ガイドさんは子連れだとわかって言っているのだし、大丈夫だろう。


では、ということで私たちは群衆を離れ、崖の方へ。

どうやって向こうに行くのかな、と思っていると、ガイドさんは子どもをひょいと肩に載せ、崖をよじ登り始めました。

夫はその後だったか、先に登らせてもらったのか、とにかくガイドさんに教わりながら登っていきます。


三人とも上まで登って私を見下ろしています。


え。
垂直ですけど。


当時はまだボルダリングは流行っていませんでした。


でも夫にも登れたのだし、私にも登れるだろう、と何とか途中まで進んで・・

そして私は止まってしまいました・・・


(つづく)

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