異文化ガイド

異文化について、英語、フランス語について書いています。フランス、ベルギーで15年以上暮らし、出会った人、見聞きしたこと、考えたこと。

2017年04月

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イースターには、ローマ教皇による恒例のミサが行われました。

ローマ教皇は、キリスト教カトリックの精神的指導者と言われています。
教皇の言動は、時にキリスト教プロテスタントの人々にも影響力を発揮します。

「移民とならざるを得ない人々が、旅の途中で兄弟姉妹たちと出会い、パンと希望を分かち合うことができますように」
今年のイースターのミサで、教皇フランシスコは集まった群衆にこのように語りかけました。

フランシスコはアルゼンチン出身。

父親は、南イタリアからの移民でした。


教皇は他にも、人身売買や子どもをめぐる犯罪に触れ、自分の家の中で暴力の犠牲となる人々のためにも祈りました。

南イタリアからの移民2世で高い地位に就いた人としては、他にベルギーの前首相、エリオ・ディルポがいます。

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アースデー忘れてた、と焦ることなかれ。

今からでもできることがたくさんあります。

1 今日だけはインスタントや冷凍食品、合成調味料の類を使わない。
できれば地産地消の野菜などを使って、素材の味を楽しむ。

2 殺虫剤や除草剤を安易に使わない。
虫よけにはシトロネラのエッセンシャルオイルなどがとてもよく効きます。
エッセンシャルオイルだけだと高いですが、他のものと配合したものも売っています。
エタノールにクローブなどのスパイスを漬け込み、部屋に置くのも効き目バツグン。

3 何か植物を植える。
例えば蝶が好きな植物を植えると、芋虫から蝶になるのを観察できるかも!

4  肥料としてコーヒーのカスや卵を砕いたものを土に混ぜる。

5 子どもと一緒に地球儀を見て地理の復習をする。
(文鳥と一緒もお勧め)

6 リサイクル工作をする。
例えば、新聞紙を2枚重ねて角からきつく巻いていくと、かなり丈夫な棒ができます。
小さい子がいるなら、いくつか作ってお家の骨組みが作れます。
上にシーツをかければテントに。

7 深呼吸する。
まず息を吐くこと。
日頃のストレスを全部吐き出すつもりで。
それから、ふっと力を抜くと、自然にお腹に空気が入ってきます。
何度か繰り返すと気分が良くなりますよ。

毎日がアースデー。
でも忙しくて、なかなかそうも言ってられないという人も。
時々立ち止まって、自分たちが吸う空気のことを考えないと。
後の世代の人たちに、十分な空気と水と食べ物と、美しい風景がありますように。
 

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コーヒーの中の虹色の泡。
窓の外の若葉。
復活祭。

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今日はイースター。

最初は庭に卵を隠そうかと思いましたが、スズメバチらしきものがしきりと飛んでいたので、室内で。

家の中でも十分楽しめます。

子どもがまだ小さいときは、卵をレゴのお家の中に置いたり、縫いぐるみに持たせたりしたものですが、今回はも少し大人っぽく。

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準備ができたら子どもを呼びます。

おやつの時間には、チョコレートでもう一回遊ぼうと思います。

キリスト教では、復活祭(イースター)の前に四旬節(レント)と呼ばれる期間があります。
かつてキリスト教国では、四旬節の間、肉や卵、乳製品などを食べないことになっていました。
お祝いごとも控えていました。
キリストの断食や受難に少しでも与るためだったのですね。

四旬節に入る前に卵や乳製品をたっぷり食べてお祭りをするのが、カーニバル(マルディグラ)そしてパンケーキの日でした。

といっても、ニワトリは四旬節の間も卵を産み続けるので、イースターになると卵が貯まっています。

それを贈りあったことから、今でもイースターに卵が出てくるのですね。
そして、贈り物だからきれいに飾ったのでしょう。

もちろん、卵は中に命が入っていることから、キリストの蘇りを象徴するものでもあります。

ただ、春の喜び自体は、イエスが誕生するずっと前、原始の頃からあったにちがいありません。

フランス語で復活祭(イースター)は Pâques 、複数形です。
複数形になっている理由の一つは、キリスト教に先立つユダヤ教も同じ時期にお祝いをしていたので、二つのPâque があるからです。
ユダヤ教では出エジプトを記念するお祭りでした。

では、英語のeasterはどこから来ているかというと、キリスト教ともユダヤ教とも関係のない古代の女神の名が語源だそうです。

人々は、キリスト教が生まれる前から、冬を死んだ季節ととらえ、春を蘇りと感じていたのですね。

復活祭の祝い方も、複数あっていいのかもしれません。


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もうすぐイースター。
イースターの日曜日、2017年の今年は4月16日です。 

日本ではバレンタインデーにチョコレートがたくさん売れますが、欧米でチョコレートがたくさん売れるのはイースター。
特に子どものいる家庭はどっさり買い込みます。

ショコラティエだけではなく、スーパーでもたくさんのメーカーが売り出していて、値段もピンからキリまで。

イースターといえば、昔はゆで卵と決まっていました。
今でもホンモノの卵を使う人もいます。
きれいに飾ったイースターエッグは楽しいですね。

でも、今人気があるのは卵型のチョコ。
鶏卵くらいの大きさのものもあれば、ウズラの卵くらいのもあります。
他にも、イースターバニーやニワトリ、ひよこ、教会の鐘の形のチョコもよく見られます。

子どもたちは何歳になっても「タマゴ狩り」が大好き。
隠すのがチョコレートでも、やっぱり「タマゴ狩り」と言います。
イースターの日曜日、庭や公園の木の上などに大人が隠し、子どもが探します。

ヨーロッパではかつて、教会の鐘が卵を持って帰って来るんだよ、と子どもたちに語り聞かせていました。
なぜ鐘?

イースター前の木曜日は最後の晩餐にあたります。
翌日イエスは処刑されました。
イエスの死を悼み、教会の鐘は木曜日から沈黙します。

鐘が鳴らないのはローマに飛んで行ったからだよ、イースターに卵を持って帰ってくるのさ、ほら、庭に行ってごらん、鐘が卵を置いていったよ・・・

このお話、今ではヨーロッパでも、サンタクロースのお話しほど有名ではありません。

それでも、 キリスト教にとってクリスマスより大事なのがイースターです。
クリスマスがイエスの誕生を記念するなら、イースターはイエスの復活を記念するもの。 
野や庭に新芽が吹き、再び花が咲き始める春、命の蘇りを喜び祝う行事がイースターです。
 

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驚いたのは、報酬が歩合制だということ。

つまり、一つ配達できたら何百円支払われるというシステム。
受取人が留守で配達できなかった場合、何度行っても報酬にならないということです。

フランスに住んでいたとき、やはり配達人が歩合制で支払われていると聞いて驚愕したものです。

フランスでも辞める人が多く、ごまかす人まで出ました。

日本では年賀状を大量に捨ててしまった配達人がいて問題になりましたが、フランスでは、荷物を配達したことにして捨ててしまった人がいたのです。

たった一人で配達している場合も多いようなので、労働量を測るのは難しいかもしれないけれど、歩合制にすると色々なところにひずみが出ます。

真面目に働いている人が泣くことになりますよね。

当日配送されている大量の荷物の中で、本当にその日に届かなければならないものはどのくらいあるのでしょう。

フランスの雑誌には、よくどのように家事の時間を節約するかという記事が載っていました。

賢いやり方として必ず書かれていたのは、買い物を計画的に、まとめてするというものでした。

ある人は、週末しか買い物をする時間がないので、一週間に必要なものを全部メモします。
そして開店時間にスーパーに向かいます。
レジで並ぶこともなく悠々と買い物を済ませ、残りの一週間は殆ど買い物をしません。
つまり、一週間分の献立を週末にだいたい立てておくということです。

毎日買うのはバゲットくらい。

もちろん、フランス人がみんな賢く時間を使っているわけではありません。
そうじゃないからこそ、雑誌で特集が組まれるわけです。

日本よりずっと少ないですが、フランスでも休日を返上して働いている人もいます。
知人の雑誌の編集者は土曜日の夕方しか買い物の時間がないと言っていました。
やはり一週間分の買い物をその時にするそうです。

アメリカ人も車で一度に大量の買い物をすると聞いたことがあります。
アメリカ人もフランス人も、冷凍や缶詰の野菜をたくさん使うということもあるでしょう。
私自身はあんまり計画的な人間とはいえないし、新鮮な食材が欲しいと思うけど、買い物は一週間に2回くらいにまとめたいと思っています。
傷みの早い食材から先に食べればいい。

仕事やプライベートで、どうしてもその日に必要なものがないことに突然気づく、そんなことも時にはあるかもしれません。
でも、そう頻繁には起こらないはず。

人間あんまり安楽になると、早くボケちゃうかもしれませんね。
忙しい毎日を切り盛りするのも工夫次第。

お客様の必要ではなく、お客様のわがままにどこまでも応えようというのはもう限界なのでしょう。

日本の某デパートの重役室で秘書をしてた友人からこう聞いたことがあります。
入社したときの研修で、お客様に足を踏まれても「ありがとうございます」と言えなくてはいけないと習ったと。

人間としての平等まで捨てることはないのでは。

お客様は神様ではありません。

フランスでは、客よりも働いている人の方が偉そうな態度を取ることもあり、ちょっと違うんじゃないかと思いましたが・・・
両極端ですね。

日本の顧客サービスはすばらしい。
自分が客だったらどうしてほしいか、と相手の立場に立つことで良いサービスが生まれます。

お客さんの方でも、働いている人の立場に立たないと、便利なサービスはなくなっちゃうかもね。

「労働環境の改善が必須で、業界を挙げて取り組む必要がある」という日本通運次期社長、斎藤充氏の言葉を歓迎したいと思います。



 

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