america


最近思い出すのは、アメリカの大統領選直後に、カリフォルニアに住むアメリカ人の友人が送ってくれたメール。

トランプ大統領の勝利にかなりがっかりしているんじゃないかと思って、お見舞いメールを書いた私への返事だった。

大統領になったからって、そう好き勝手なことはできないさ。
僕のガールフレンドも泣いてるけどさ。
議会もあるし、司法もある。
周囲からのアドバイスも受けるだろうからね。

今になってみると、本当に友人の言った通りになったと思う。

イスラム諸国からの入国禁止令は、まず地方裁判所が差別に当たると判断し、控訴裁判所も地裁の判断を支持した。

このニュースを聞いた私は、うわっ、三権分立が機能してる!
と変な感心の仕方をしたものだ。 

国家権力を三つに分け、それぞれを独立したものとするのは民主主義の基本。
立法権は議会、行政権は内閣、そして司法権は裁判所にあり、例えば内閣が裁判所に圧力をかけることなどは禁止されている。

もちろん日本でもそう、のはずだ。
ところが日本では、これがなかなか理論通りには運ばない。

ところが彼の地では、ちゃんと教科書通りに動いているではないか。

友人は議会もある、と言っていた。
果たして、議会による閣僚の承認は遅れていて、トランプ大統領、やりたい放題はできそうもない。

アメリカにも陰の部分はある。
(どんな国にも持病がある、と私は思います)
アメリカの全てが素晴らしいなんて全然思わない。

でも、三権分立が機能しているという点では、アメリカはなかなかGREATではないか?

友人が最後に言った周囲からのアドバイスですが。
うーん、どうなんでしょうねぇ。