異文化ガイド

異文化について、英語、フランス語について書いています。フランス、ベルギーで15年以上暮らし、出会った人、見聞きしたこと、考えたこと。

2021年02月

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先日、新しい生徒さんに

「ディクテーションとかシャドーイングとか全然できません!今までなんとなく話を聞いていたということに気づきました。」

と言われました。


私がお答えしたのは

「なんとなく話の内容を聞き取ることができるのもとても大切なことです!それができるのは強いですよ。

その上でディクテーションやシャドーイングを積み重ね、細かいところまで正確に聞き取れるよう練習していきましょう。」


実をいうと、英語の検定試験でハイスコアを取っている人でも、すべての単語が聞き取れているわけではありません。

すべて聞き取れないでも話の流れをつかむことで、何を言おうとしているかわかるのですね。


極端な話、すべての音が聞き取れてディクテーションが完璧にできたとしても、相手の意図がわかるとは限らないのです。


母語で会話しているときに聞き取れない音が少しあっても、話は通じますよね。

それと同じかな。


一言一句聞き漏らすまいと思って聞いてもうまくいかない人は、少し意識を変えてみるといいかもしれません。

「全部聞き取れないでも、まあいいや。全体で何を言っているのか掴んでみよう。」

そうやって聞いてみると、案外話の意味が耳に入ってくるかもしれませんよ。


単に練習不足の人は、、、、

とりあえず毎日聞いてみてね‼


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英語の勉強は、理科の中では生物に似ているという話をしてきました。


語学は音楽やスポーツ、車の運転ともよく似ています。


理科のように観察し、法則性を見出し、理解したからといって即使えることにはなりません。

考えないでもスッと出てくるようにならないと、しゃべることはできません。

ネイティブが話すスピードについていくこともできません。

そのためには、繰り返し練習することが必要です。


ピアノを弾く人が、練習によって指の運びを間違えないように。

スポーツの選手が、迷わず即座に反応するように。

車を運転するとき、いちいち止まって考えないでも安全に運転できるように。


英語に繰り返しがつきものであり、継続が力となるのはそのためです。


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前回の記事で、理科の中で語学学習と似ているのは生物だろうと書きました。


単語をさまざまな品詞に分類する作業も、生き物を観察して分類する作業に似ていると思います。


この単語はこのような特徴がある、このような環境ではこう振る舞う。

その単語はこの単語と出会うとこう形を変える、など。


よく考えてみると、生物だけではなく、理科のほかの分野とも似ているかもしれません。

この単語とこの単語は絶対にくっつかない、とか、この単語とこの単語がくっつくと化学変化が起きるぞ、とか。


文法だけではなく、発音の「音声変化」にも法則性があります。誰かがわざと決めたわけでもないのに、どの音とどの音が出会うとこのように変わる、と決まっているのですね。


幼い子どもは、それを無意識に習得してしまいます。大人の場合は、あまり意識しないで慣れていく人もいれば、法則を学んでマスターする人もいます。法則を説明されると余計混乱する、という人もいます。


どちらがいい悪いの問題ではありません。

自分に合った方法で身に着けられれば、それでいいわけです。


人を安易に理系だの文系だのと分けるのは、間違っているのかもしれません。


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前回の記事で、英語には(そして語学には)観察と経験が重要だと書きました。


今回はもう少し詳しく書いてみます。


お子さんでも大人でも、英文法の「なぜ」に引っかかる人は多いです。

それに対する答えは、比較的わかりやすく説明可能なこともあれば、そうはいかないこともあります。


リンゴは落ちる←引力があるから


のように、理論的な正しさで立証できることはむしろ少ないです。


理数系が好きな人で英語が嫌いな人も多いですが、理科の科目の中で何が語学に似ているかといえば、生物ではないでしょうか。


生物といっても広いですが、さまざまな生き物を観察したり分類したりすることを考えてみましょう。


法則が先に存在し、生き物がその法則に則って生きているわけではありません。

さまざまな環境の違いや気候変動、他の生き物との争いや影響の結果、今のような姿ができてきたわけです。

そして、良くも悪くもこれからも変化し続けるでしょう。

ことばは人間の生活の中から生まれたものですが、完全な人工物ではありません。

先に誰かが文法を作って、それに則って今の姿を作ったわけではありません。


どのように機能しているかを観察することによって法則性が見えてきます。

それを体系化したものが文法です。

文法を学ぶことによって、ひとつひとつ丸暗記するよりは遥かに効率的にことばを身に着けることができます。

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英語ができる子といってもいろいろなタイプがあるし、できない子といっても来年にはできる子になっているかもしれません。


「英語のセンスがない」と言われていたのに、通訳など英語を仕事にしている人も少なくありません。


「できる/できない」なんて、簡単に言えることではありませんよね。


学校の成績が悪かったのに後に大きな功績を遺す人が多いのは、その人が例外的だったからではありません。


他の人があまり深く考えないでひょいひょいとクリアーしていたことを、こだわって考えてしまうから速く進めなかったのかもしれません。


英語もそうです。


「『どうして』なんて考えてもしょうがないんだよ、英語は。ただ覚えろ。」なぁんて言われても、納得できない子もいます。


例えば、なぜyouのbe動詞がareなのか?という問題もそうです。


そもそも英語のyouには単数の場合と複数の場合があります。


そして、実はフランス語もそうです。


youに当たるフランス語はふたつ、tuとvousがありますが、単数と複数で使い分けるとは限りません。


tuは主に親しい間柄で用い、vousは距離がある言い方です。

vousは、単数の場合と複数の場合があります。

例えば、お客様にお話ししている場合、相手がひとりでもふたり以上でもvousを使います。

つまり、「あなた」と「あなた方」が同じ単語になるという点では、英語と共通しています。


(ちなみに、tuで話す間柄であっても、tuが複数になるとvousに変わります。

「宿題やった?」とひとりの子どもに聞く場合はtuで、二人以上の子どもに同時に聞くならvousです。)


私は「なぜyouのbe動詞がareなのか?」という質問には答えられませんが、ヨーロッパ系の言語では、単数の「あなた」と複数の「あなた方」を区別しないことがあるということは、体験と観察によって知っています。


そして、外国語の勉強は体験と観察が重要なのです。


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