コーヒーの中の虹色の泡。
窓の外の若葉。
復活祭。
今日はイースター。
最初は庭に卵を隠そうかと思いましたが、スズメバチらしきものがしきりと飛んでいたので、室内で。
家の中でも十分楽しめます。
子どもがまだ小さいときは、卵をレゴのお家の中に置いたり、縫いぐるみに持たせたりしたものですが、今回はも少し大人っぽく。
準備ができたら子どもを呼びます。
おやつの時間には、チョコレートでもう一回遊ぼうと思います。
キリスト教では、復活祭(イースター)の前に四旬節(レント)と呼ばれる期間があります。
かつてキリスト教国では、四旬節の間、肉や卵、乳製品などを食べないことになっていました。
お祝いごとも控えていました。
キリストの断食や受難に少しでも与るためだったのですね。
四旬節に入る前に卵や乳製品をたっぷり食べてお祭りをするのが、カーニバル(マルディグラ)そしてパンケーキの日でした。
といっても、ニワトリは四旬節の間も卵を産み続けるので、イースターになると卵が貯まっています。
それを贈りあったことから、今でもイースターに卵が出てくるのですね。
そして、贈り物だからきれいに飾ったのでしょう。
もちろん、卵は中に命が入っていることから、キリストの蘇りを象徴するものでもあります。
ただ、春の喜び自体は、イエスが誕生するずっと前、原始の頃からあったにちがいありません。
フランス語で復活祭(イースター)は Pâques 、複数形です。
複数形になっている理由の一つは、キリスト教に先立つユダヤ教も同じ時期にお祝いをしていたので、二つのPâque があるからです。
ユダヤ教では出エジプトを記念するお祭りでした。
では、英語のeasterはどこから来ているかというと、キリスト教ともユダヤ教とも関係のない古代の女神の名が語源だそうです。
人々は、キリスト教が生まれる前から、冬を死んだ季節ととらえ、春を蘇りと感じていたのですね。
復活祭の祝い方も、複数あっていいのかもしれません。
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