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日本人の出生率がこのまま減って行ってもゴーストカントリーにならない道もないわけではない。

難民や移民に門戸を開くとか、海外からの養子を奨励するという方法もある。

重要なのは血の繋がりよりも教育なのだから。

妊娠も迷惑、難民も迷惑ならAIで人口を補うのだろうか。

昔読んだ松谷みよ子再話による日本の民話にこんなものがあった。

ある猟師が獲物を取ろうと山に入ると一人の妊婦が座り込んでいる。
彼女は苦しそうに水を求める。
が、猟師は「妊婦に遭ったんじゃあ今日のツキはない。」というようなことを言って、水も与えずに怒って引き返してしまう。

別の猟師が同じ場所を通りかかる。
彼は「大丈夫ですか。ほら、お飲みなさい。」と言って水筒を差し出す。
妊婦は水を飲むと、何人もの子どもを産み、その子たちは産まれてすぐに歩き出す。

目を丸くする猟師に彼女は言う。
自分はこの山の神だ、と。(それとも狩りの神だったかな?)
前に通った猟師には多くの獲物を恵んでやったのに、酷い扱いを受けた。
もう彼には獲物をやらない。
あなたには世話になった。
あなたは多くの獲物を取るだろう、と。

果たして彼女の言う通りになった。
 
私たちはどっちの猟師になるのだろう。


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